41cm F4.5 反射鏡の研磨進捗
1.昨年(’01)ヤフーのオークションで見つけた直径410、厚み55mm(周囲 6mm)の巨大レンズを落札、なにに使おうか考えたあげくF4.5のニュートン反射鏡にすることにしました。 
ガラスの材質は不明です...
凸レンズなので、当然周囲の厚みが薄く、どの様にして鏡を保持するか悩みですが、カセ鏡み たいに中央に穴をあけて保持する方法がこの形状の場合適当かとも思ってます。
ただ、ガラスの材質、均質(アニール?そんな事もしてないかも...)程度によっては、 ボーリング時に割れてしまうかもしれません。 研磨の練習で終わるかも...
2.同径ツールなんてないし、あっても重たいので、今回は特殊ツール(会社のお古のダイヤ モンドツール)を使用しました。 
ダイヤの粗さは#80なので凹作には調度良い粗さです。
水を垂らして、ツールを直接手で持って、かがみ中央(直系で20cmほどの範囲)部分をA 運動(やや楕円で)30往復しては、鏡を約5°回してを繰り返しながら作業します。
d←ダイヤモンドツール
3.作業延べ約5時間、少し筋肉痛....
4.’02年1月19日。 先週1回、今日の延べ5時間で中央の深さは約半分。研削量的に は1/4程度でしょうか。 と言うことは、あと15時間....

あ、深さはノギスで測りました

5.1/26日。 今日は3時間弱作業をしました。 さらに1mm掘り下げ、残りは 1mmですが、周囲が遅れてきているので、次回は周囲が遅れないよう作業することにします。

6.2/1日。 今日は2時間弱作業しました。 周囲を主にやりましたので遅れは解消 されました。 さすがに、ダイヤもこぼれおちて、切れ味が悪くなってきました。
 

 

7.久々に2時間作業しました。
ちょっと腰にきましたね。
中央部分はオーバーさせました、この後に直径250mmの前作の盤を使って砂目を細かくす る予定ですが、盤のカーブ付けができていないので中央が遅れるだろうと考えているからです。

8.だいぶ時間が経過しましたね、1年経ってしまいました。
目標をF4.5からF2へ変更して再度作業を開始しています。
’03年10月から5回ほど作業を実施してきました。目標である中央の掘り込み深さ13.13mmに対して 10.58mmまで迫ってきました、あと3時間の作業で目標深さに到達できる予定でした....。


9.ところが!
割れましたぁ〜!!
今日は2時間作業を行って1時間あたり1mmのペースで順調に作業を行っていました。
午前中の作業が終わって、食事をしてさあ、作業再開しようとバルコニーにもどると、そこには惨劇が.....
たしかに、バルコニーに戻る前にどこかでバンっと音がしたのですが、まさか割れた音とは....

割れた原因は、物を落としたとか、鏡自体を落としたとかではないのです。
中央から粉々で、削っている面からクラックが入ったようです、片面のみ10mmも削りましたからね。
やっぱり、内部歪で逝ってしまったのでしょう。
この、巨大レンズは、たぶん投光器のものだったと思うので、鋳込みレンズで僅かに表面を研磨した程度のものだっ たのでしょう。よってアニール(歪取り)はされていなかったんですね、やっぱり。
自分ではこの様な事態の覚悟はできていましたが(アニールされていないと思ってましたから)、コア抜きまでは持 つとおもってました、F2恐るべし、F4.5なら割れなかったのね......


10.まとめ

やっぱりアニールは重要です!!


 
 

HOMEに戻る