海外では ピッチブロックを鋳込むシリコン製のパットが販売されているようです。 注文しようとした所、今は作ってないよ〜とのことなの で、自分で作ることにしました。 これを使えば、一個一個ブロックを作る手間や、貼り付ける手間もなく、まして溝を切る必要があ りません。また、パットは何回も使えるので同じサイズなら簡単、大きいサイズの場合は、ブロックを作って貼り付け法でピッチ盤製 作ができます。
 
1.こんな道具を準備します(25cm用です)                                    
油ねんど(1Kg) ¥380でした
六角形の抜き型0.3真鍮板で作りました(対辺30mm)
透明塩ビシートt0.3 2枚 1枚¥320でした
角材6×6mm ¥50
のし棒
型取り用シリコン 1Kgで¥2980、250g使いました
布(シーツなど) 補強で使います


 

2.まず、ねんどを角材の厚みにのしてます
6mm□の角材を両側に置いて、のし棒で均していきます。
所定の大きさ(25cm)よりも2cmは大きくします。
下敷きとして、透明塩ビ板を敷きます。
 
 

 

 

3.ピッチ盤のブロック配置に従い抜き型で抜きます
 
今回は、六角形にして見ました.間隔は6mm程度です。
 

 
 
 
 

 

4.周囲のねんどを取り除きます
ブロックを潰さないように取り除きます。
 
 

 
 
 

 

5.外周を切り落とします
25cm用なので直径26cmで少し余裕を持たせて、外周を切ります。
 
 
 
 
 
 
 
6.崩れたところ、取り残した部分を修正します
ヘラや、定規で修正します。
 

 
 
 
 
 

 

7.土手を作ります
シリコンが流れださないように、土手をつくります。
10mm程度ブロックから離してつくります。
 
 
 

 
 

 

8.厚みを整えます
のし棒で土手を含めて、厚みを整えます。
ブロックがつぶれて隙間がせまくなったら、もう一度抜き型で抜いて修正します。
 

 
 
 
 

 

9.ねんど型の完成です
こんな感じです、この隙間にシリコンを流します。
 
 

 
 
 
 

 

10.シリコンを準備します
今回のシリコンは、2液性で25作業、8時間硬化のものです(3時間程度で固まりまし た)。
主剤100に対して硬化剤1の割合です。 250g使用しました。
主剤と硬化剤はよく攪拌します。

 
 
 
 
 

 

11.シリコンを流し込みます
気泡ができないようにながしこみます、コーキング剤より粘度が低いので、泡抜けは良い ようです。
ブロックの上までながします。ブロックの上の厚みは1〜2mm程度です。
 
 
 

 
 

 

12.補強布を被せます
ブロックの部分は薄いので、破けないように、布で補強します。
 
 

 
 
 
 

 

13.布をなじませたら、硬化するのを待ちます
布がなじんだら、もう一枚の透明塩ビ板を被せて均しておきます。
 
 
 
 

 
 
 

 

14.硬化したら、ねんどを取り除きます
ねんどを取り除いて、バリが出ている部分を小さいハサミで切り取り整えます。
 
 
 

 
 
 

 

15.完成です
最後に油ねんどの油分を取るために、洗剤で洗っておきます。
使い方は、鏡面を上向きに置いて、その上にこのマットをおきます。
マットにピッチを流し込んで、その上にツールを被せ、固まってからマットを剥ぎ取る と、ピッチ盤ができるので、あとは、盤合わせを行い整えます。

シリコンの耐熱温度は250℃なので、日本のピッチでも大丈夫でしょう。

 

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