主鏡セルの製作内容の紹介です。
このセルの特徴は、ねじ3本を外せば鏡筒後方にセルごと主 鏡を外すことができます。 そして、着脱による光軸ずれを防止するために
凸凹のはめ合いにより位置の再現性を考慮してあります。
 
こんな部品で構成しています。 材料 はアルミのブロック、平板、角パイプです。

光軸調整用ボルトは、親子ねじに なっています。 アルミブロック側のねじ穴は、そのままだと使用中に山がつぶれる可能性があるので、ヘリサート を挿入してあります。
 
 
 
 
 
 
 
 

 

この三叉金具は中央部分をロウ付け (アルミ硬ロウ)してあります。
ロウ付け温度は560℃と高温です。 母 材が溶けるまではいきませんが、熱による変形が発生します。 また、アルミは熱伝導が良いので、全体が温まるまで、 ロウが溶けません。 局部のみ温めるためには、もっと入熱が大きいアセチレンバーナーとかが必要ですが、あまり大き いと母材まで溶けてしまうことも考えられるので、このぐらいの大きさならば、携帯バーナーで十分です。
ロウは母材が温まっていれば、スーっと浸 みこんでいきます。よって、あまり隙間があるとうまく付きません。
 
 
 
 

 

上の部品を組み立てるとこの様になり ます。

加工はフライス盤(スケール付き) で行いました。 

(親子ねじもフライス加工で行いま した)
 
 
 
 
 
 

 

光軸調整部分を拡大した写真です。
調整ボルトは、M12とM6の六角穴付き ボルトです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

裏側から見ると、この様になっていま す。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

鏡を載せると、こんな感じです
 
 

主鏡押さえの爪とパットをまだ製作 していません。
 
 
 
 
 

 

鏡筒に合わせると、こんな感じです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

完成した主鏡セルです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
主鏡と接触する部分は、コルク(4mm)で受けています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
左下の凹金具は、鏡筒側に固定します。 セルの凸と一致させねじで固定するものです。
これにより、鏡筒からセルを取り外しても、光軸がほとんどずれないというもくろみです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 

 
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