光路遮蔽画像を2次元FFT(高速フーリエ変換)で回折像 を計算してみました。
離散フーリエ変換なので、滑らかではないのですが、何とな く似てますよね。

(1)斜 鏡径による影響
(1)無遮蔽時の回折像です
無遮蔽時で も回折リングが発生します。これは無遮蔽といっても鏡筒や主鏡の淵で遮光されているからです。
 
 
(2)小さい斜鏡の場合
斜鏡が入る と、主鏡の淵で発生する回折と、斜鏡の淵で発生する回折が互いに干渉します。
 
 
(3)中くらいの斜鏡の場合
 
 
 
 
 
 
 
 

 

(4)大きい斜鏡の場合
 
 
 
 
 
 
 
 

 

(5)口径の60%の斜鏡の場合
 
 
 
 
 

 


 
 

(2)口 径による影響
(1)無遮蔽時の回折像で す 
エアリー ディスクの大きさの変化に注目してください。
 
 
(2)口径が50%の場合
口径が小さ くなると、エアリーディスクが大きくなり、分解能が下がってしまいます。
 
 
 
(3)口径が30%の場合
 
 
 
 
 
 
 
 

 

    
 

(3)斜鏡、スパイダーによる影響
(1)一文字スパイダーの場合
縦のスパイ ダーに対して、光条は横に発生します。
 
 
 
 
(2)L字型のスパイダーの場合
光条は、縦 横に発生します。(1)の場合よりスパイダーの長さが半分なので、光条はうすくなります。
 
 
(3)90°2個 円弧スパイ ダーの場合
円弧スパイ ダーは円弧の合計が180°になるように設計します。
光条は発生しません。
 
 
(4)60°3個 円弧スパイ ダーの場合
この場合も 光条は発生しません。
スパイダーは円弧にすることによ り、光条の発生を抑えることができます。
 
 

 
 

(4)斜 鏡のケラレの影響
(1)無遮蔽時の回折像で す 
エアリー ディスクの形の変化に注目してください。
 
 
 
 
(2)近い曲率でケラレた場合
エアリー ディスクがつぶれてしまいます。 つぶれる度合いは、ケラレる曲率にあるようです。
 
 
(3)大きい曲率でケラレた場合
 
 
 
 
 
 
 
 

 

(4)直線でケラレた場合
この場合 は、光条が発生します。
直線は光条発生の原因です。

 
 

 


 
 

(5)アポダイジングスクリーンの効果
(1)無遮蔽時の回折像で す 
リングの変 化に注目してください。
天ガ’99/9月号で阿久津さん が紹介していたアポダイジングスクリーンを参考にしました。
 
(2)無遮光径82.5%の場 合 
  100−97.5  25%(透過率)
97.5−92.5  50%
92.5−82.5  75%
82.5−     100%
 
(3)無遮光径65%の場合
  100−95.0  25%(透過率)
95.0−85.0  50%
85.0−65.0  75%
65.0−     100%
 
(4)無遮光径30%の場 合 
  100−90.0  25%(透過率)
90.0−70.0  50%
70.0−30.0  75%
30.0−     100%
 
(5)無遮光径30%の場合(比 率変更) 
  100−76.7  25%(透過率)
76.7−53.3  50%
53.3−30.0  75%
30.0−     100%
 
(6)無遮光径14%の場 合 
  100−71.0  25%(透過率)
71.0−43.0  50%
43.0−30.0  75%
30.0−     100%
 

 
 

(6)そ の他のパターン
(1)木村裕之さんからの依頼パ ターン1       
 
 
 
 
 

 

(2)木村裕之さんからの依頼パ ターン2
 
 
 
 
 
 

 

(3)木村裕之さんからの依頼パ ターン3
 
 
 
 
 
 

 

(4)透過率がコサインの場合で す
 
 
 
 
 
 

 

(5)曲線スパーダーに網を掛け た場合
若干改善さ れているように見えます。
 
 
 
 
(6)アンチジフラクションスク リーンの場合1
 
 
 
 
 

 

(7)アンチジフラクションスク リーンの場合2
 
 
 
 
 

 

(8)斜鏡にアポダイジングもど きを付けた場合
それなり に、効果があるようですが。
 
 
 
 
(9)十字スパイダーの場合
 
 
 
 
 

 

(10)十字スパイダーにアポダ イジングもどきを付けた場合
光条が短く なるようです。
 
 
 

 

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