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先日は、ネオントランスでプラズマが
発生することを確認しましたが、ネオントランスではプラズマの出力が不足なのでRF電源を使用します。 使用するRF電源は13.56MHzの600Wで出力インピーダンスは50Ωのものです。 RF電源の出力をチャンバー内に突っ込むためにはプラズマ発生時のインピーダンスを電源に整合する必要があります。 この整合させるものがマッチングボックスで、チャンバーに抱かせたものです。 このマッチング回路はオークションで入手したもので、回路はL型になっていましたので、そのままの回路で試運転して みました。 ・・・全然、マッチングしません・・・・100W突っ込んで79W反射で戻ってます、差し引き21Wのプラズマとな ります。 回路のLCの定数が合わないのでしょうか、チャンバーの大きさがあわないのでしょうか、真空バリコンを回してもこれ 以上値が良くなりません。 マッチング回路を通さずにダイレクトに接続した方が値が良いです・・・・・ LOAD側コンデンサは1000pF、TUNE側コンデンサは500pF、コイルは1μHくらい・・・コイルのター ン数を変えても変わらず。 TUNE側は容量が不足みたいです、高圧コンデンサを追加しないと駄目でしょうか?? ネットを彷徨っていると、整合回路はL型、Π型・・・確かにΠ型もあるね。 チャンバーと直列接続のTUNEコンデンサを並列につなぎなおしてΠ型に変更。 再テスト、100W・・・10切ってる(おー整合してるー)。 LOAD,TUNE調整すると2までいく、100W中98W突っ込むことができるようになりました。 200W、300W、400Wとパワーを上げても整合状態は変化せず問題なし。 500WもOK・・・ステンレス線の色がなんか変・・・パワーオフ ステンレス線が赤熱してる・・・くらい、プラズマのパワーが高くなりました。 マッチング回路の方は、さほど熱くなっていません。 最終的には、ファンで空冷します。 本番ではプラズマ電極は太いものに変更します。 材質は悩み中ですが、ステンレスか銅・・・かな〜? |
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プラズマ電極の材料は、電気抵抗が低
い方がロスは少ないと思い銅にしてみました。 蒸着フィラメントのシャッターはフィラメントで熱せられるのでステンレスです。 手配した材料部品が入着したので加工し取り付け完了。 シャッターは手動操作です。 ところで、鏡のプラネタリー回転機構を上蓋に組み込むと、プラズマ電極と鏡の距離が近いような感じがしてきました、 場合によっては上側チャンバーが計画復帰するかもしれません。 |
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やはり、鏡の回転機構を組み込むと平たい上蓋では鏡と蒸着フィラメントおよびプラズマ電極との
距離が近すぎるようなので、当初の計画の上側チャンバーを復活してみることにしました。 上部のポートと補強リブの溶接が未完了のままであったので、溶接作業に取り掛かりました。 ここまでの溶接はポータブルの溶接機で最大130Aでしたが、今回は昨年9月に入手した最大300Aの溶接機で作業 です。リブは10mm×50mmのフラットバーで溶接電流は200Aで行いました。200Aだと負荷率100%でか つ水冷トーチのため熱くならないので、連続で作業ができます。 ポータブルでは何とか溶けた状態での作業で時間がかかっていましたが、200Aであれば楽々作業で仕上がりも綺麗に ビードに光沢が出ます。 約3時間程の作業で、リブの取り付けは概ね完了しました。 この後、フランジを溶接し、Oリング溝を磨いてから気密テストを行います。 |
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上側チャンバーの製作状況ですが、本日ポートフラ
ンジの溶接作業を終えて、下側チャンバーとドッキングさせて、本引きテストを実施しました。 本引き前に、0.05Mpa(0.5気圧)に加圧して、ジャジャもれが無いか確認しましたが、今回はOKみたいなので、 本引きに移りました。 本引きは、さすがにチャンバーの容量が増加したのと、しばらく開放状態で放置していたので圧力低下がやや遅い感じと、到 達圧力が高めのような気がしましたので、先にイオンボンバートのテストを実施しました。 圧力3.7Pa前後でRFプラズマを発生させます。 電極が銅フラットバーになったので、特性変化しマッチングが十分とれません。 今回は、コイルのターン数を1ターン減らすことで、何とかマッチングが取れました。 |
30
分くらい、200W程度でプラズマをかけた後に本引き開始。 3.7Pa程度からスタートして、約40分で4E−3Paまで到達しました。 とりあえず、蒸着で問題ない圧力には到達しているので、上側チャンバーは一発合格です。 |
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動
画でも判りますが、プラズマ電極の周囲が虹色になっています・・・電極がスパッタされているのかな?? 電極はステンレスの方が、良かったのかな?? 次は、フレームの製作に入ります。 |